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福島第一原発 命令違反 事故対応の遅れはなかったのか!? [日々のニュースから想うことなど]

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福島第一原発の事故当時所長だった吉田さんの調書で所員の命令違反の事実が見つかったようだ。それによると3月15日の朝に福島第一原発にいた約9割の所員が福島第二原発に避難していたそうだ。当時吉田所長は待機命令を出していたそうで、状況次第ではすぐに戻って事故対応が出来るようにしていたようだ。しかし、第2原発まで避難してしまうと、すぐには戻れない状態で迅速な事故対応も不可能だ。もしかしたら今の状態よりもっと改善することが出来たのかも知れないと思ってしまう。しかも、この事実を東電は3年もの間、隠して来た疑いもあり、東電の隠蔽体質が今後問題になりそうだ。こうなってくると安全だと言われて来たことが、本当なのかも疑ってしまう。そうは言っても本当に安全だと思っている人はどれだけいるのか分からない。みんな心のどこかで不安な気持ちを抱えながら生きていることだろう。悔やんでも悔やみきれない原発の推進だが、それでもまだ続けて行くつもりの政府。いったい日本をどこに連れて行こうとしているのだろう。原子力の平和利用なんてどこにもなかったのだ。

とは言え、9割の所員が逃げたことはそれだけ原発は恐ろしいものだと言うことを証明したようんばものだ。原発は安全ですと言い続けて来た電力会社や政府は、実は本当の危険性を熟知していたと言うことだろう。だから9割が避難したというのは当然なことで、本当なら福島県全域に緊急避難命令が下ってもおかしくなかったのだ。原発の危険性を熟知し、現場の状況がよくわかっていた所員だからこそ避難したのだと思う。結局自分たちのことしか考えていなかったということで、本当の危機管理が全くなされていなかったと言うしかないのではないだろうか。本当の危機管理とは、まず住民の安全を第一に確保することではないだろうか。

そのことを思うとき、先の韓国のフェリーの沈没事故を思い出す。船長が乗客を置き去りにして自分だけ助かったということが問題にされていた。あれを見て韓国を非難する人もいただろう。しかし、日本のこの現実を見れば、まだ韓国の大統領は偉かったと思ってしまう。涙ながらに謝罪して政府機関の刷新を約束したのだから。危険をごまかし、多くの住民を被ばくさせた、どこかの国のお偉いさんより信頼できるのではないか?なんて思ってしまう。

危険なものは危険だと知らせるべきだと思う。そして、どうしたら良いかをみんなで話し合って決めるべきだと思う。原発の問題は誰のせいにも出来ないものだ。みんなが自分の責任として捉えて協力し合って全力を尽くす意外に解決する道はない。そのためには正しい情報を隠さずにリアルタイムで公表することだ。それに対してみんなで知恵を出し合い全力を尽くす。そんな社会を望んでいる。




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